雨の日だからこそ幸せの沸点を低くする


雨の日が嫌いじゃなくなった。むしろ今じゃ好き。なぜって風が強かったり、雨が強かったりするとなんとなくウキウキするし(多分ガキのころ台風が来ると休校になった経験からきている)、それに他の人が雨の日を憂鬱と思ってるのに自分だけ嬉しく感じるのは何か得した気分だ。
人間の気持ちって成せば成るというか、持ちようで変えられる。だから雨の日は嬉しいと感じることや幸せに思うことの沸点を低く設定した。そしたら雨の日って結構いいじゃんと思うようになった。人間って思い込みの動物で、小麦粉を風邪薬だよって飲まされても風邪が治る*1。意識次第で結構どうにでもなる生き物らしい。
さてさて、雨の日ってイライラすることが本当に多い。今日も寿司詰めの電車に乗ったはいいわ、真ん前がオッサンの頭で加齢臭が鼻を直撃。あーもうホントやめてくれ、イライラするなあと思った。だけど冷静に考えてみるとこのオッサンだって俺をイライラさせるために頭頂部に不毛地帯を作ってきてる訳じゃないし、なんで俺そんなんでイライラしてるんだろ。考えてみればウチもハゲの家系だし、数十年後、いや、事によると数年後にはこうなってるかもしれん、イライラしてはいかんいかん。と思ったら急にイライラはなくなった。
結局のところ、雨の日に感じる多くのイライラの原因は自分だ。相手は別に自分をイライラさせようと思ってないのに*2、勝手に自分がイライラを作ってイライラしてる。こう考えるとなんか損だ。

幸せの沸点をぐっと下げること

逆に些細なことで、あぁー、幸せだなと思うように意識すると雨の日はぐっと楽になる。ちょっと視野を広げれば不快な雨の日でも嬉しいことは街にあふれているよ。

  • 暑くジメジメしてる電車の中も10秒に一度当たる冷房の風に嬉しくなると、1分間に6回も嬉しいことが起こる。
  • 電車の中でふと周りを見渡すと皆神妙な顔をしてる。皆イライラしてるのに自分だけなんか余裕がある。ラッキー。
  • あ、お姉ちゃんのあのブーツかわいい。
  • 行き:足さばきを上手にこなして靴に浸水しなかった。自分を自分で褒めた。
  • 帰り:逆に浸水した。でも別にどうってことない。冷静に考えたら何の不利益もない。ただ靴下が濡れただけだ。
  • 家に帰って明日の天気予報を見る。明日は晴れだ*3。ラッキー

とまあこんな感じだ。結構沸点を下げようと意識するだけで多くのイライラは解消される。
 
雨の日に限ったことじゃない。インターネットでページが繋がりにくかったり、待ち合わせで相手が10分遅刻した時だったり、冷静に考えてみるとホントに些細なことで日々イライラしている。だけどそのイライラってどんな意味があるんだろう。イライラしても全然得しない。だったら10分くらい優しく待ってあげればいいじゃん。つまりイライラの構造って、自分でイライラを作り上げて、勝手に自分でイライラしてる。ホントにおめでたい。
もしイライラしてきたら、ふと冷静になって周りを見渡してみるといい。好みのお姉さんが近くを歩いてるかもしれない。太陽がまぶしいかもしれない。はたまた同じようにオッサンがイライラしてるかもしれない。その醜さを見て、オッサンいったい何にイライラしてるの?と冷めた態度で見られればこっちの勝ちだ。
とまあ、イライラは自分が作り出している幻想である事と、嬉しいなと思うことの沸点を下げる意識をする事。この2つを頭の中にいれてれば結構日々受けてるストレスを緩和できる。ストレス社会だからこそ寛容の精神でいこうじゃないか =)

*1:プラシーボ効果。よくしらない。

*2:そもそも相手がいない場合も多い。物を落としたらびしょ濡れになってイライラする、とか。これって冷静に考えると本当になんでイライラするのかわからないくらい滑稽だ。

*3:ちなみに明日は雨だ